阪神・大山V撃 1安打で朗希撃破 中野四球→二盗→暴投で三進 思わず本音「すごかった」
「阪神2-0ロッテ」(4日、甲子園球場)
立ちはだかる“令和の怪物”。その牙城を打ち崩したのは、やはり4番のバットだった。ここしかない-ようやく築かれたチャンスに、阪神・大山悠輔内野手(28)は腹を決めて振り抜いた。
「(中野)拓夢が塁に出た時から、なんとか得点圏に行ってくれないかなと思ってた。よく走ってくれたと思いますし、三塁まで来てくれたので、あとは事を起こすというか。追い込まれたので、なんとかバットに当てる気持ちでいきました」
佐々木朗の前に無安打と苦しむ中、迎えた六回。先頭の中野が四球で出塁し、ノイジーの4球目に二盗に成功。さらに大山への4球目が暴投となった間に三塁に進んだ。直後の5球目。高めに浮いた143キロフォークを強振し、右前に運んだ。
「(中野が)サード行ってワンバン投げられないカウントになったから、だからああいう高めにくるよね、やっぱ」と岡田監督も予想していた一球を見事に仕留めた。チーム初安打で、待望の先制点をもぎ取った。
「すごく楽しみでした」とお立ち台で明かした右腕との対決。球の速さ、変化球のキレ、コントロール…「すごかったですよ」。試合後には思わず本音も。それでも負けるわけにはいかなかった。
「きょうは本当に才木が頑張って投げてくれたので、勝ちを付けられて良かった」。後輩の力投が報われたことを何よりも喜んだ。「(フォークが)浮いてきたのは拓夢が走ってくれた結果。あと梅野さんのホームランで1点取れたのはすごく大きかった。チームで勝てて良かった」。自身の一打よりも仲間をたたえ、全員でつかんだ勝利をかみしめた。
前日3日はバックスクリーンに先制3ランをかっ飛ばした。この日は決勝打。連日の4番の仕事にも「きょうはきょうで終わりなので。しっかり気を引き締めてまた明日、ここから頑張りたいと思います」。大きな一勝にも慢心はない。真っさらな気持ちでチームを勝利に導いていく。
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