阪神・佐藤輝 セ単独トップ「30」で打点王 勝ち越し直後にトドメの満塁一掃タイムリー
「ヤクルト4-7阪神」(25日、神宮球場)
軽く合わせたようにバットを出したが、阪神・佐藤輝明内野手(24)の打球は左中間方向へ力強く伸びていった。トドメを刺した3点適時二塁打。二夜連続でヒーローインタビューを受け「最高です!!」と熱く叫んだ。
大山の押し出しで1点リードとなり、なおも延長十回2死満塁で打席へ。カウント2-2から木沢がスプリットを投じてきたが「しっかり食らいついていこう」とバットを出し、走者一掃のタイムリーとしてみせた。
セ・リーグの打点ランキング単独トップに躍り出る30打点目をマーク。月間打点数も22打点に到達。月間ではキャリア最多の数字を更新だ。2年前は月間MVPを獲得した月に大暴れを見せている。
守備では延長十回2死から、塩見の三塁線の打球に飛びつき好捕。鮮やかなプレーで試合を終わらせた。報道陣から打点数を問われた佐藤輝はニヤッとした。「まだまだ!!シーズンは長いので、これから頑張ります」。残り100試合で、さらなる打点量産を狙う。
「マイナビオールスター2023」のファン投票中間発表では、三塁手部門で前日まで1位だったDeNA・宮崎の票数を抜いた。“御礼打”とも言える一撃で神宮の虎党を沸かせ「良かったです」と充実感を漂わせた。次戦からは甲子園に戻って宿敵・巨人と戦う。伝統の一戦でもやるべきことは変わらない。