【糸井嘉男氏の眼】阪神・佐藤輝の復調要因は遠心力 助言届いたかは知らんけど…

 「阪神7-2DeNA」(13日、甲子園球場)

 阪神・佐藤輝明内野手(24)が三回、中前適時打を放ち、前夜の驚愕バックスクリーン弾に続いて2戦連続打点をマーク。昨季までのチームメートでデイリースポーツ評論家の糸井嘉男氏(41)は「トップの位置」を変えたことが復調につながっていると分析した。

  ◇  ◇

 テルちゃん(佐藤輝)の状態が確実に上がってきていますね。開幕当初との違いは、構えた時のトップの位置。今季は今までより下げた位置の構えでスタートしましたけど、今はまた少し上げて調子が出てきた。

 トップの位置を高く構えることで、捉えるまでのボールとの距離をとることができる。そうなれば遠心力を働かせることができるので、より力がボールに伝わるんです。

 12日の低めの球をバックスクリーンまで運んだ“変態弾”もそう。この日のタイムリーも軽打のように見えるけど、遠心力がちゃんと利いているスイングなのでボールが飛んでいくんです。さらに動作の中で“間”もできるので、ボールの見極めもできてくる。大谷君を見てくださいよ。むっちゃ高い位置で構えてるでしょ。

 実はちょっと前に、トップの位置のことを「テルに伝えといて」って坂本選手に頼んだんですよ。その助言が本人に伝わったかは知らんけど…(笑)。

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