阪神 和製オーダーでも空転 2戦連続完封負け、27イニング連続タイムリーなし
「阪神0-5ヤクルト」(10日、甲子園球場)
今季初の“和製オーダー”でも得点を刻めなかった。阪神・岡田彰布監督(65)は打撃低調のノイジーをスタメンから外して打線を組み替えたが、決定打を欠いて2試合連続完封負け。今季ワーストの21イニング連続無得点に、27イニング連続適時打なしと苦しい状況が続く。11日も敗れると、今季初の3連敗。打線爆発で悪い流れを断ち切りたい。
ノイジー外しも劇薬とならなかった。「そら、外すよ、打たんかったら」。岡田監督は3番・小野寺、6番に井上を入れ、今季初の和製オーダーで臨んだが、スコアボードにゼロが並ぶ。2試合連続完封負けを喫し、甲子園のスタンドに何度も深いため息が漏れた。
「ヒットがそんな出ないからそら点入らんよな。そんなん当たり前のことやから。昨日も(安打)4本で、そらなかなか勝てんよ。こういうゲーム展開やからランナーがたまったら長打でな。そういうイニング作れるけど、そういうシチュエーションならんしなあ」
試合後、岡田監督が淡々と話したように打線はつながりを欠いた。三回は無死一、二塁から無得点。0-2の六回は先頭・近本が二塁打でチャンスメークしたがホームが遠い。
43歳・石川の投球術にほんろうされ「うまく打たされたみたいななあ」と岡田監督。今岡打撃コーチも「バッター心理からするとあの多彩な変化球が。ストライクからボールの誘い球。今日は誘い球には乗っていないんだけど、ストライクゾーンの球が打てなかったね」と指摘した。
岡田監督は「まあ内容も悪いしな、ノイジーは。別に使わんでもええやんか、何で使わなあかんの?」と打線の組み替えについて説明した。ノイジーの状態は深刻だ。5月は打率・190。審判のストライク、ボールの判定から調子を崩し、最近は打席でもイライラを募らせていた。打線は今季ワーストの21イニング連続無得点。タイムリーも27イニングなく、再び得点力不足に陥ってしまった。
試合前には昨年12月に名球会入りを果たした藤川SAのブレザー授与式が行われ、岡田監督も花束を贈った。だが、まな弟子の晴れ舞台を勝利で飾ることはできず。2連敗で5カードぶり負け越し。試合のなかった首位・DeNAとの差は再び3ゲームに広がった。甲子園でも6勝6敗1分けと白星が伸びない状況が歯がゆい。ノイジーは11日にスタメン復帰予定だ。今季初の3連敗阻止へ、助っ人の復調が待たれる。
◆今季ワースト21イニング無得点 阪神は5日・広島戦(マツダ)で六回の1得点を最後に、21イニング無得点。適時打は4日・中日戦の八回、佐藤輝の右前適時打が最後で、3試合27イニングなし。5日の5得点はすべて本塁打。今季最長は4月6~11日の42イニング適時打なし。
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