阪神・村上 今季新設の月間大賞選出 9日甲子園で16年センバツVの快投再現誓う

 投手指名練習に参加した村上(撮影・立川洋一郎)
 センバツ決勝の高松商戦で熱投する智弁学園・村上
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 阪神・村上頌樹投手(24)が8日、今季から公式表彰として新設された「月間JERAセ・リーグAWARD」において、3・4月度の月間大賞に選出された。この日ライブ配信された公式番組内で、選考委員である6球団のレジェンドOBにより満場一致で決定。乗りに乗っている右腕は、1軍での甲子園初先発を果たす9日・ヤクルト戦で、16年センバツVの快投再現を誓った。

 レジェンドたちのお墨付きを得て、さらなる進化を見せる。村上が3・4月度の「月間JERAセ・リーグAWARD」月間大賞に選出された。

 ここまで4試合に登板(3先発)し、プロ初勝利を含む2勝負けなしの防御率0・00。開幕から25イニング無失点中で、セ・リーグ最長である63年の阪神・中井悦雄の31イニングまであと6イニングに迫る。とりわけ球界に鮮烈な印象を与えたのは、7回完全投球を見せた4月12日・巨人戦(東京ド)だ。八回に交代を決断した岡田監督の采配には賛否両論が巻き起こった。

 驚異的な結果と強烈なインパクトを残し、他球団からノミネートされたヤクルト・村上、DeNA・関根、巨人・中田翔、広島・秋山、中日・岡林を抑えて受賞が決まった。

 選考委員長の佐々木主浩氏は右腕について「コントロールでしょ、やっぱり。本当に良い選手が出てきた」と絶賛。球団OBの鳥谷敬氏も「どこの相手チームに聞いても直球が良いと話をします。必ず試合を作ってくれる安心感」と評価する。

 確かな手応えをつかんで挑むのは、1軍での聖地初先発だ。2軍戦では計3試合に登板して2勝1敗、防御率3・18。プロ6度目の先発で、ようやく“凱旋(がいせん)登板”の機会が訪れた。

 「やっと投げられるので、存分に楽しみたいと思います。歓声もすごいですし、大勢のファンの皆さんの前で早く投げたいです」

 智弁学園3年春のセンバツでは、全5試合を1人で投げ抜き、決勝でサヨナラ打を放って同校初の甲子園Vを導いた。「あの時は良いピッチングができたので、それができるように」と、本拠地となった思い出の地で熱投を再現するつもりだ。

 降雨中止の影響で中9日で再スライド登板となるが、「しっかり投げられるように準備をしてます」と万全だ。この勢いを1カ月だけで終わらせるつもりはない。

 ◆月間JERAセ・リーグAWARD 公式表彰として今季から新設されたもので、公式記録員が独自の視点で勝利に最も貢献した選手を1人選出。この回数を月単位でチーム別に集計し、ノミネート回数が最も多かった選手が球団代表選手となる。その後公式番組内での選考会で、6球団のレジェンドOBによって毎月の大賞が選出される。年間大賞も選ばれる。選考員を務めるOBはヤクルト・宮本慎也氏、DeNA・佐々木主浩氏、阪神・鳥谷敬氏、巨人・高橋由伸氏、広島・前田智徳氏、中日・川上憲伸氏。

 ◆村上の16年センバツ甲子園 智弁学園(奈良)のエースとして全5試合完投、うち2完封で優勝。高松商との決勝では1-1の延長十一回、自らサヨナラ二塁打を放ち勝利を呼び込んだ。5試合47回を投げ3失点(自責2)。32奪三振。防御率0・38。

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