【岡義朗氏の眼】「安定感」感じさせる岡田野球 リズムが良くなった守備
「広島(降雨中止)阪神」(7日、マツダスタジアム)
開幕から28試合を消化した阪神の戦いを見てストレートに感じるのは『安定感』だ。レベルの高い投手陣によるところが大きいが、リズムが良くなった守備にもそれを感じる。
リリーフ陣が崩れたショッキングな逆転負けや、守備の破綻による敗戦はダメージが残るものだが、そういう試合が今のところほとんどない。これも強みだろう。
安定した野球はムリのない選手起用につながっていくものだ。同じ1敗でもムリを重ねた結果の1敗は重く、翌日の試合に響きかねない。メンタル的にもきつい。阪神が今季3連敗以上の“大型連敗”を記録していないのもうなずける。
守備の安定は中野の二塁コンバートや大山の一塁固定による効果もある。中野からは送球の不安が消え、二遊間での併殺を昨年より取れるようになっている。四球の少ない投手陣とミスが減った内野陣。互いの呼吸が合うことで、今後さらにリズムが良くなっていくはずだ。
ライトのポジション争いが続く完成途上のチームで当然、課題もある。だが、細かい野球をしっかりやる。確実性の高い野球できっちり星を拾っていく。それが岡田野球だということが、少しずつ浸透してきているように思う。
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