阪神・岡田監督 ミエセスの衝撃デビューに潜在能力確信「大化けする可能性あるよ」

 「広島(降雨中止)阪神」(6日、マツダスタジアム)

 阪神は6日、広島戦が雨天中止となり、マツダスタジアムの室内練習場で調整した。5日の同戦で初昇格即先発し、来日1号を放った新外国人のヨハン・ミエセス外野手(27)は、岡田彰布監督(65)から「大化けする可能性はあるよ」と潜在能力の高さを改めて評価された。今後も6番で起用することも示唆された助っ人は、球団外国人選手では史上初のデビューから2戦連発に意欲を高めた。

 衝撃弾でいきなりファンのハートをわしづかみにしたミエセスは、指揮官からの期待度も高い。メジャー経験がない“掘り出しドミニカン”が、1軍お披露目でやってのけた最初の大仕事。一夜が明けて、岡田監督は「うまなるわ。だって本当に野球したことないやろ。本当の野球。ちゃんと教えていったら、そりゃ大化けする可能性はあるよ」と今後の成長曲線を予言した。

 開幕から次々に入れ替わった6番にハマる可能性を感じさせたデビュー戦。チーム6番打者での今季初本塁打にもなった。不安視された守備でも、フェンス際の飛球を好捕。指揮官は甲子園の広い外野でも「そら全然使えるよ、守備でもなあ」と、今後も6番で起用する可能性を示唆した。

 5日・広島戦での1号ソロが、球団外国人選手では6人目のデビュー戦アーチとなったミエセスは、「こんなに祝ってもらったこともなかなか自分の人生でないですし、そういうファンを持てて誇りに思います」と記念の一発を回想。デビューから2戦連発となれば、虎助っ人史上初だ。偉大な記録への挑戦権が手中にある。

 7日・広島戦で狙う快挙。「しっかり準備することしか僕はできない。その中で結果が出てくれたら、もちろんいいですけれども、まず自分のルーティンの中で、できる準備はしっかりしたいなと思います」。チームメートに見せる陽気な立ち居振る舞いとは対照的な、真摯(しんし)な決意を示した。

 室内練習場ではフリー打撃で快音を響かせ、内野陣と交じってノックも受けた。練習終わりには心優しき一面を見せた。雨が降る中、外で待っていた6歳の少女に歩み寄ってバットをプレゼント。「うれしかったです」と喜んだ少女は実は鯉党だったが、阪神ファンの父親は「こんなことあるんですか!?」と興奮を隠せなかった。

 春季キャンプから「ミエちゃん」の愛称で、仲間やファンから親しまれた新助っ人。黄色と黒のドレッドヘアがトレードマークだが、「みんなマネしてやってくれてもいいぐらいですけど、髪の質が違うんで」とニヤリ。愛されるには確かな理由がある。

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