【佐藤義則氏の眼】阪神・村上 勇気を持った“入り”が好投呼んだ

 「ヤクルト0-7阪神」(29日、神宮球場)

 阪神・先発の村上頌樹投手(24)が8回2安打無失点7奪三振で2勝目。開幕からの連続無失点を25イニングに伸ばし、チームを3連勝に導いた。デイリースポーツ評論家・佐藤義則氏(68)は「文句の付けようがない」と村上を絶賛。高水準の投球を分析した。

  ◇  ◇

 村上は完璧と言っていいような素晴らしい投球だった。ヒットが2本。フォアボールも1個。これが今季初めての四球というから、文句の付けようがない。

 投球の理想は1人の打者に対して甘いところからだんだんと厳しいところへ投げて打ち取る、というものだが、村上は勇気を持って初球からストライクを投げられている。カウントが有利になる分、追い込んで以降はボール球を振らせることができている。

 これは、坂本のリードも大きい。相手の意表を突く形で、真ん中付近で第1ストライクを取り、狙ってくると思えばボールから入らせて空振りを奪う。さらには追い込んでからでも真ん中付近で見逃し三振を取れるなど、ヤクルト打線の狙いを見透かすような配球がさえていた。

 その村上を2本塁打で援護した佐藤輝だが、変化球をうまくすくった1本目が自信となり2本目に結びついた。今後、楽に打席に入れるし、そうなると打線全体がさらに活気づくだろう。

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