阪神・伊藤将 「投げたがり」我慢の時経て快進撃へ

 「阪神15-0巨人」(27日、甲子園球場)

 阪神・伊藤将司投手が今季初登板にして初勝利。左肩違和感により開幕ローテを逃した悔しさをバネに、完封で復帰登板を飾った。

  ◇  ◇

 恩師である国際武道大・岩井監督いわく、伊藤将は「投げたがり」。大学4年時に左肘痛を発症。ノースローを強いられたが、伊藤将は「投げてましたね(笑)。見つかってはないです」と冗談交じりに振り返る。投手としての本能が、いつも左腕を突き動かす。

 アマチュア時代よりもこだわるのは、長いイニングを投げきることだ。「プロで先発やる以上はやっぱり、そこが目標というか、一番達成したい」。2年連続であと一歩に終わった規定投球回クリアへの思いは強い。

 今季は左肩違和感により出遅れ、またしても試練が立ちはだかったが、落胆や焦りはなかった。「1軍に上がって再発ってなるのが一番良くないので、ちゃんとした状態でプレーしたい。去年ぐらいの勢いで投げられたら規定投球回にも近づけると思う」。我慢の時を経て、今季初登板で初勝利。ここから快進撃を続ける。(デイリースポーツ阪神担当・間宮 涼)

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