阪神 井上がプロ初の3安打4打点 評論家の視点「最終打席で放った一本が大きい」

 リリーフカーに乗りファンの声援に応える井上(撮影・山口登)
 勝利を飾り、ナインとタッチを交わす井上(中央)=撮影・北村雅宏
 8回、右中間に適時三塁打を放つ井上(撮影・山口登)
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 「阪神15-0巨人」(27日、甲子園球場)

 阪神が先発野手全員安打の19安打15得点。巨人戦では2リーグ分立後、最大となる15点差の圧勝を飾った。この快勝の中で、デイリースポーツ評論家・中田良弘氏は、プロ初3安打4打点を記録した井上の“ラスト一本”に大きな価値を見いだした。

 ◇  ◇

 先発6番で出場した井上は最終打席で放った一本が大きい。二回に左翼線二塁打、そして三回にも左翼線へ2点二塁打をマークした。ただ第3、第4打席は共に三振。これで終わっていれば、3回までに放った2安打より、その後の2三振を重く見て引きずっていたかもしれない。

 そんなところでの最後の2点三塁打だ。このタイムリーは、井上の中で2三振を吹っ切れさせ、次戦以降へつなげる大事な一本となるのではないか。

 打線全体を見れば、19安打15得点。現状は1番・近本、2番・中野を中心に動いている側面がある。足の速い2人が出塁すれば、クリーンアップに打順が回るタイミングで、相手バッテリーを警戒させる効果がある。

 一方、下位打線で好機をつくれば、近本と中野には走者を返すバッティングが期待できる。近本は第2打席で2号ソロ、第3打席で一塁への適時内野安打。中野は八回に右翼線へ3点三塁打。この日で近本はチームトップの12打点。次いで中野は11打点だ。

 この日は大山が2号ソロ。前日26日・巨人戦は佐藤輝が今季1号を記録した。クリーンアップからも復調の兆しが見える。好調の1、2番。そして調子の上向きを感じるクリーンアップが、相手バッテリーから警戒されれば、大事になるのが『6番打者』。井上の次戦以降にも期待したい。

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