阪神・岡田監督「村上に聞いたって」連発 圧巻完封の右腕に手放しで最大級賛辞

 「中日0-2阪神」(22日、バンテリンドーム)

 “岡田流”最大級の賛辞だ。試合後の阪神・岡田彰布監督(65)は「もう村上に聞いたってくれ、もう俺はええわ」。前回の7回パーフェクトに続き、プロ初勝利を圧巻の2安打完封で飾った右腕を手放しでたたえた。

 「2試合無四球やろ、大竹も2試合無四球やんか。155キロとか出ても甘かったらはじき返されるということやな」。ここ2試合は西純、青柳に苦言を呈していただけに村上の制球力を絶賛した。

 この試合も五回1死までパーフェクト。前回の試合後は「完全試合いけたかなあ」という思いも残っており、「1本打たれた時にちょっとホッとしたわ。これでいつでも代えられると思ったら…」と本音も漏らした。

 ささやかな験担ぎが功を奏した形だ。1勝10敗と大苦戦した06年は、負けた翌日にホテルからドームまでのルートを変更。バス運転手は「もう道がない」と頭を抱え、球団スタッフも「どこに連れて行かれるんだ」と困惑。前夜は敗れたが、この日は同じルートでドームへ。ただバスを降りてからの階段を変更。やや遠回りとなるものの、連敗中の流れを変えようとしていた。

 チームは連敗を2で止め、5年連続負け越し中の鬼門・バンテリンドームで今季初勝利。会見では再び「あとはええやろ、村上に聞いたって」。会見はわずか2分17秒。最後まで主役をたたえた。

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