阪神・井上 成長証しの2年半ぶりタイムリー 19年ドラフト1、2、3位そろい踏み

 6回、全てのアウトを処理した井上(32)を迎える及川(左)。右は西純
 1回、同点タイムリーを放つ井上(撮影・飯室逸平) 
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 「阪神5-7広島」(20日、甲子園球場)

 前日よりさらに大きな歓声を浴びた。阪神・井上広大外野手(21)が思い切り振り抜いた打球は右前へ。2020年10月16日・ヤクルト戦(甲子園)でのプロ初安打初打点となった適時二塁打以来の適時打となった。

 「やっぱり真っすぐが速いんで、その真っすぐを打ちにいって、変化球のボール球とか見逃せればいいなと思ってたんで。真っすぐ打ちにいったんでいい形というか、強引にならず、しっかりバットも内から出てたので、いいヒットになったかなと思います」

 初回、1点を追う1死満塁で打席に立つと、カウント1-1からアンダーソンの151キロ直球を捉えた。右前への一時同点打は、自身の今季1軍初打点にもなった。

 ファームにいた期間は試合で結果を出しても「1軍だったら違う結果になってたかもなっていうのはある」と明かしていた。「どうしたら1軍で結果が出る打撃ができるのか」を試行錯誤する日々を送っていた。そんな若虎は2試合連続スタメン起用に打撃で応え、一塁上で笑みをこぼした。

 この日は2019年のドラフト同期3人が聖地競演を果たした特別な一戦でもあった。先発した1位・西純は四回途中5失点降板となったが、3位・及川は六回、今季初登板で1回を無失点に抑えた。そんな同期の姿に井上も負けじと2戦連続安打で結果を残した。

 ただ、二回は2死満塁で空振り三振。その後も遊ゴロ、空振り三振に倒れ、九回1死一、二塁の好機で代打・原口を告げられるなど課題も残った。「2打席目の三振とか、チャンスで回ってきた中で、一本出るか出ないで本当にゲーム展開も違うと思うので、そういったところをもっとヒットを出せるようにやっていきたい」。まだ始まったばかり。成功も失敗も経験値とし、若き大砲は進化する。

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