阪神・近本 前日から5打席連続ヒット スロースターター返上の猛打賞

 4回、猛打賞となる中前打を放つ近本
 2回裏阪神1死、内野安打を放つ阪神・近本
 1回、右前打を放つ近本(撮影・中田匡峻)
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 「阪神5-7広島」(20日、甲子園球場)

 バットを振れば打球はヒットゾーンへ飛ぶ。阪神・近本光司外野手(28)が今季2度目の猛打賞で前日の試合から5打席連続安打の離れ業を演じた。

 2点を追う初回、先頭で打席に入ると149キロの直球をしぶとく右前に落とした。3-2と一時は逆転に成功した二回には1死無走者から遊撃内野安打で出塁し、4連打の口火となった。4-5の四回は先頭で打席に入ると左腕・戸根の3球目、144キロの直球を鮮やかに中前に運んだ。

 近本の1試合3安打は延長十二回にサヨナラ安打を放った1日のDeNA戦(京セラ)以来。19日の広島戦(甲子園)で六、七回に2打席連続で三塁打を放っており、5打席連続で快音を響かせた。

 春先は数字が上がらず「スロースターター」とされていた。22年は3、4月終了時で打率・231、21年は同・222だったが、今年は違った姿を見せている。「自分がこう打ちたい、こうボールを見たいというイメージ通りのボールが来ているからヒットになっているだけ。こういうボールが来たらこう対応するなというイメージの範ちゅうにある感じ」と冷静に打席を振り返った。

 1点差で迎えた六回の第4打席。木浪の左前打を代打・小幡が送り、1死二塁と一打同点の好機で空振り三振に倒れた。連続安打は止まったが、打線をけん引していく姿は聖地の虎党の目に焼き付いた。

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