阪神・近本 プロ初三塁打2本 2日で3本の固め打ちに悩み?「二塁打が増えない」
「阪神6-1広島」(19日、甲子園球場)
勝機を高めるためにダイヤモンドを縦横無尽に駆け回った。貫いた果敢に攻める姿勢。阪神・近本光司外野手(28)が、持ち味のスピードでプロ初の1試合2本の三塁打をマークし、連勝に貢献した。
試合の流れを引き寄せる快音と快足だった。まずは先頭で迎えた六回だ。右翼線に運んだ打球。「時間を見ながら、フェンスに当たってからライト(右翼)の位置を見ると行けるかなと思った」。一塁ベースを蹴り、打球の行方を確認すると迷わず三塁を陥れた。
さらに1点を返された直後の七回1死一、三塁では、勝負強さを発揮。「バリバリ意識しました」と、打席で関学大の後輩・黒原と対峙(たいじ)した。147キロ直球を強振。打球は左中間を破る2点適時三塁打となり、再びリードを広げた。
前日19日の広島戦でも三塁打を放っており、今季の三塁打はすでに4本と驚異的なペースで量産している。一方で悩みも発生。「二塁打を増やそうと思っていたので、二塁打の数字が増えないのは悩みですね。ホームランも打ちたいです」と笑みを浮かべた。
今季最多タイの6得点で、今季最大差となる5点差の勝利。「あんまりストレスのない九回表で、こんなに楽だったんだなと思いました」と近本。選手会長が試合後に見せた穏やかな表情が、今の自分と、チームの状況を物語った。
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