阪神・大竹2連勝「移籍してきた感じがしない」 2戦連続無四球“シン・雨男”天気荒れても制球安定
「阪神6-1広島」(19日、甲子園球場)
甲子園の空から降り注いだ雨は、晴れやかな笑顔に変わった。聖地に聞こえる「大竹コール」。阪神・大竹耕太郎投手(27)は誇らしげに喜びをかみしめた。
「なんか移籍してきた感じがしないっていうか。ここがホームグラウンドみたいな気持ちで投げています」
序盤から軽快にアウトを重ねた。初回、二回は3人で料理。三、四回は長打を浴びたが連打を許さず、六回まで順調にスコアボードにゼロを並べた。
3点リードの七回2死一、三塁のピンチで上本に左前適時打を許したところで降板。「点差が開いて気持ちの面でちょっとブレるところがあった。一人であの回(七回)まで投げきれるようにしていかないと」。反省が口を突いたが、6回2/3を6安打1失点ときっちりゲームメーク。2戦連続の無四球と安定感が光る。
先発予定だった15日・DeNA戦(横浜)が降雨中止となり、仕切り直しの一戦だった。雨で登板が流れるのはすでに今季2度目。この日も試合開始30分前に雨が降り始める雨男っぷりを発揮し「不安になった」と苦笑いしたが、不規則な調整の中で万全の態勢を整えてきた。
“不真面目さ”が好投を支える。1、2年目は好物の餃子を登板前日に食べることがマイルール。他にもたくさんのルーティンがあったが、「餃子食べた時に打たれたら、じゃあ次食べたらダメかなとか。できなかった時に不安になるので、やめました」と、現在は体が求めるままに調整を行う。「試合の中で思っているのと違う結果になった時に、どうできるか。野球の頭は私生活から変えないととは思いますね」。この日も「ランナー出しても、そこで慌てなかった」と柔軟に対応し、好投につなげた。
これで移籍後初勝利から2連勝と、チームの勝ち頭。虎の大竹が、欠かせぬ存在となっていく。
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