阪神・ノイジー来日1号!左翼席上段へ豪快先制ソロ 声援に〝日本流お辞儀〟で感謝示す
「巨人1-2阪神」(12日、東京ドーム)
白木のバットで捉えた完璧な当たりは、阪神ファンの大歓声に吸い込まれるように、左翼スタンド上段へと飛び込んだ。阪神の3番打者、シェルドン・ノイジー外野手(28)が開幕から10試合41打席目で放った来日初アーチ。今季チーム2本目の本塁打で、4番・大山、5番・佐藤輝と並ぶ不動のクリーンアップにとっても“第1号”となった。
伝統の一戦、待望の先制弾が飛び出したのは四回だ。マウンドには同じく新外国人の左腕・メンデス。3月22日のオープン戦(東京ドーム)では二塁打をマークしており、イメージは悪くない相手だった。
先頭から打席に入ると、145キロの内角直球を一閃(いっせん)。高々と舞い上がった打球は、敵地ながら黄色に染まった一角へと着弾した。オープン戦は本塁打ゼロで、正真正銘の来日1号。ベンチでナインとパータッチで喜びを分かち合った。
「特にその球種を狙っていたわけでなく、しっかり強い打球を打つことを心がけてました」。攻撃終わりのタイミングで左翼席からわき上がった歓喜の「シェルドンコール」。日本ならではの“殊勲の儀式”に、帽子を取って頭を下げ、日本流で感謝を示した。
入団会見で家族愛をアピールした新助っ人。3月に来日したケイデンス夫人と愛息2人はオープン戦期間中、本拠地観戦だけでなく関東遠征にも帯同した。オフには一家でUSJを訪れてリフレッシュ。開幕3連戦を見届けてアメリカに戻った。帰国後も毎日ビデオ通話であいさつを交わす。画面越しのコミュニケーションを試合への活力に変えている。
「勝てたことが一番。このいい流れに乗って、明日も勝って勝ち越して、次に流れを持っていきたい」。家族を愛する助っ人は、チームへの貢献を重ねて、虎党から愛される存在となる。
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