阪神・壁際のノイジー 連日のファインプレー!打ってもマルチで攻守に跳躍動 

 「阪神1-0ヤクルト」(8日、甲子園球場)

 落胆のため息を瞬時に大歓声へと変えた。阪神・ノイジーが連日のファインプレー。完封勝利の立役者となった。

 先制した直後の二回。先頭・オスナが左翼へ大飛球を放った。中堅から左翼へ吹く浜風に乗り、打球が伸びる。それでも助っ人は諦めない。「ボールを捕ろうと頑張りました」。フェンス際で目いっぱい腕を伸ばしてジャンピングキャッチ。着地すると誇らしげにグラブを突き上げた。

 大竹はマウンド上で笑顔。岡田監督は驚きの表情。周囲の反応がビッグプレーの意味を物語っていた。

 7日・ヤクルト戦では初回2死一塁で村上の飛球を見失ったが、落下目前で回転しながら捕球。米国では内野手としてプレーし、「日本に来るまで3試合しかプレーしていない」という左翼でも貢献を続けている。岡田監督は「守備固め行かしたら、けっこう怒りよるねん」と評価する意識の高さと、日々の練習で経験の浅い守備位置に対応している。

 打撃も好調だ。初回1死二塁は右中間へのライナーが、右翼・サンタナのスライディングキャッチで直接捕球と判定された。だが、リクエストで判定が覆って安打となり、大山の先制犠飛につながった。八回2死は三遊間への鋭いゴロで村上のグラブをはじくと、全力疾走で内野安打。「ホーム球場の最初の勝利はいつでもうれしいね」。攻守で欠かせぬ存在は、心地よい大歓声を味わいながら勝利の余韻に浸った。

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