【岡義朗氏の眼】阪神の開幕4連勝「基本の徹底が強さとなり敵の自滅を呼んでいる」
「広島(降雨中止)阪神」(5日、マツダスタジアム)
デイリースポーツ評論家・岡義朗氏(69)が、開幕4連勝と阪神が好スタートを切った理由を解説した。ここまでの試合では、相手チームのミスに乗じて得点を奪う場面もあったが、同氏は「相手が転ぶのは、阪神の強さを感じているから」と説明。「基本を徹底し役割分担を明確にした岡田野球」が相手を自滅に追い込んでいると分析した。
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阪神の開幕4連勝は「もらった白星」では決してないことは強調したい。結果的に相手が転ぶのは、阪神の強さを感じ、警戒心が高まる中で生まれるプレッシャーにのみ込まれているためだ。
打線は中堅の野手が伸びてきており、投手もそれぞれの役割のところでそろっている。「決め技を持っているチーム」と見るから、相手にすれば要所で焦りが出る。しかも、その焦りに乗じるだけではない。例えば守備一つ取っても非常に基本に忠実で、きめ細かな部分でレベルアップが図られている。
岡田監督と馬場コーチの連携もあるのだろう、例えば小幡にしてもこの1カ月ほどで別人のような成長を遂げた。少し腰高で荒かった守備が、球際の強さを見せるようにまでなってきた。
打線も相手投手は気を抜けるイニングがなくなった。下位の梅野、小幡まで怖いとなれば、これほどバランスを取れた打線はない。基本を徹底し役割分担を明確にした岡田野球だからこそ、相手はともすれば自滅する。それが今の強さだ。
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