阪神・原口 岡田虎1号 前日の借り返すダメ押し2ラン エスコバーの154キロを一閃

 8回、代打で2ランを放つ原口(撮影・立川洋一郎)
 8回、2ランを放ちダイヤモンドを回る原口 
2枚

 「阪神6-2DeNA」(2日、京セラドーム大阪)

 同じ投手に2度、同じ球でやられるわけにはいかない。打席へと向かう阪神・原口文仁内野手は、エスコバーの快速球を待った。狙い澄ました一振り。高い弧を描き、放物線は伸びていく。「どうかなと思いながら走っていた」と笑うが、左翼席へ完璧に突き刺すダメ押し2ランだ。

 2点リードの八回、2死一塁での島田の打席で、一走・中野が1ストライクからけん制に誘い出されながらも二塁へ進塁(記録は盗塁)。ここで代打として送り込まれた。カウント0-1という不利な場面だったが、「初球から行かないといけない1打席なんで」と腹は決めていた。代わり端(ばな)、左腕が投げ込んできた154キロを一閃(いっせん)。チーム今季1号アーチに、虎党は酔いしれた。

 前日は同点の八回1死二、三塁の好機でエスコバーに直球で三邪飛に打ち取られており、その借りをきっちりと返した。「いろんな状況を考えて準備していた。球筋を昨日も見ていますし、自分の中でイメージを湧かせながら打席に入れた」。己のバットで最高のドラマを演出した。

 開幕3連勝に導いた陰のヒーローだ。「ホームのお立ち台に上がるのは久しぶりでうれしい!!」。“アレ”を目指す岡田阪神には最強の代打がいる。1打席に懸ける切り札・原口の存在感は大きい。

野球スコア速報

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス