阪神ドラ6富田に高校恩師が太鼓判「十分活躍できる」 確信する根拠とは

 阪神選手ゆかりの人々がエールを送る「虎戦士にエール」。今回はドラフト6位・富田蓮投手(21)=三菱自動車岡崎=の大垣商時代の恩師・有賀竜也監督(47)。岡田監督が示唆する中継ぎ起用にも「十分活躍できる」と太鼓判を押し、投球術の進化、マウンド上での変化にも感心。教え子からのうれしいサプライズも明かし、ルーキーイヤーの活躍を期待した。

  ◇  ◇

 富田なら、どんな場面でも力を出せる-有賀監督はそう信じ、強く言い切った。

 「コントロールめちゃくちゃいいんで、中継ぎでも十分活躍できると思います」

 岡田監督は中継ぎ起用を示唆。プロ入り前は先発がメインで、中継ぎは社会人時代に少し経験しただけ。それでも「いきなり全力でいけるタイプなんで、順応できると思います」と太鼓判を押した。

 プロに入ってから見せた姿も、期待をさらに大きくさせた。「コントロールが乱れて崩れることもなく、本当に一年目かっていうくらい淡々と投げてましたね」

 中継やYouTubeでキャンプ中の富田の全登板をチェック。高校時代からの変化に目を見張った。「カーブであんなにストライクを取るなんて…」。

 富田といえば直球に加え、多彩な変化球も自在に操る投球スタイル。カーブで三振を奪うことも多く、2月25日のヤクルト戦(浦添)では3球連続カーブを投じ、抑える場面もあった。6日の日本代表戦(京セラ)でヌートバーから空振りを奪ったのもカーブだった。

 しかし恩師は「高校時代は真っすぐとスライダーばっかりで、あんなにカーブを投げてた記憶はないです」と振り返り、進化を感じ取った。

 変化は表情にも表れていた。「喜怒哀楽をあんまりマウンドで出さなくなりましたね」。気持ちを表に出さず、冷静に投げる姿に目を細めた。

 奮闘する教え子を気にかけながらも「ペースを崩したくないので」とキャンプ中もあえて連絡は取らなかったが、キャンプ後に一度だけメールでやりとりを交わした。「SSKさんを通じて野球部にヘルメットを寄贈してくれたんです」。うれしいサプライズにお礼を伝えると、「活躍してもっといいものを贈れるように頑張ります」と頼もしい言葉が返ってきた。

 「どんな場面でもいいので1軍で試合に出てほしいです。ストレートを強気に投げる、らしい投球を見たい。とにかく富田らしく頑張ってほしいです」。そっと見守りながら、教え子の活躍を願った。

 ◆富田 蓮(とみだ・れん)2001年9月6日生まれ、21歳。岐阜県出身。174センチ、78キロ。左投げ左打ち。投手。大垣商、三菱自動車岡崎を経て22年度ドラフト6位で阪神入団。23年オープン戦は5試合で2勝、防御率1・42。

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