阪神・森木 2年目の逆襲 シン・スライダーでK斬り 141日ぶり実戦復帰1回ピシャリ

 「教育リーグ、ソフトバンク4-4阪神」(15日、タマホームスタジアム筑後)

 2021年ドラ1右腕の逆襲はここから始まる。首の張りで離脱していた阪神・森木大智投手(19)が15日、昨年10月25日のフェニックスリーグ・DeNA戦以来、141日ぶりの実戦登板。最速は149キロを計測し、1回を三者凡退だった。離脱中に改良した“シン・スライダー”も披露し、2年目に向けてスタートを切った。

 「スイング!」-。三塁審判の右手が上がったことを確認すると、森木は赤いグラブを力強くたたいた。3つ目のアウトを空振り三振で奪うと笑顔でベンチへ。いきいきと右腕を振り、試合で投げられる喜びを体現した。

 「まずは無事に終われたのでよかった」。四回から141日ぶりの実戦マウンドに上がり、1回を三者凡退。最速149キロを計測した直球には「まだ足りないところもありますけど、そこは一つ収穫」と出力面での手応えを口にした。

 実戦復帰と同時に“シン・スライダー”の試投も行った。これまでは曲がりの大きいスライダーを使用。ただ、「(打者に)真っすぐが来たと思わせたい」と、より直球の軌道に近づけ、ホームベース付近で鋭く曲がるように改良した。

 手応えをつかんだ1球がある。2死後、カウント1ボール2ストライクからの4球目。左打者・緒方の内角低めに新しいスライダーを投じ、ハーフスイングで空振り三振。それまでの3球は全て直球を投じて種をまき、「良い反応が取れた」と満足した様子だった。

 昨年10月25日のフェニックスリーグ・DeNA戦後に首の張りで離脱し、昨秋キャンプは不参加。2軍春季キャンプでは6日にブルペン入りを再開した。慎重に調整を続け、10日に鳴尾浜でシート打撃に登板。ようやく迎えた実戦登板だった。

 岡田監督には就任後、一度もアピールできずにいる。「今が最低だと思うのでここからレベルアップしていきたい」。今後は徐々にイニングと球数を増やす予定。先発ローテに割って入るべく、19歳の“反撃”が始まる。

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