「オープン戦、阪神２－４オリックス」（４日、甲子園球場）

　昨季限りで現役引退した前阪神の糸井嘉男氏（４１）がデイリースポーツで評論家デビューを果たした。この日、同氏が注目したのは先制二塁打を放つなどの活躍を見せた阪神・板山祐太郎外野手（２８）。攻守で猛アピールを続ける姿を「〝男の執念〟を見た」と手放しで称えた。

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　いや～、いきなり“男の執念”を見ました。初回に２死満塁からタイムリーを打った阪神・板山選手です！彼も、もう８年目か…ここまでちょっとくすぶってた感じもあったんでね。本人もチャンスだと思ってるんでしょう。キャンプから見ていても『なんかコイツ今年ちゃうぞ！？』って思って見てたんですよ。

　この時期のオープン戦は、まさにサバイバル！ここから開幕に向けて、最後のふるいにかけられていきます。レギュラークラスの選手は開幕に向けて、調子を上げていくことだけを考えればいい。でも、１年間通して出続けた経験のない彼のような立場の選手は、もうアピールせなアカンので必死ですよ。

　三回の守備でも痛烈なライナーをスライディングでナイスキャッチ！僕も守ってたから分かるけど、アレ結構、判断が難しいんですよ。特に甲子園のライトは超難しい！

　この試合でも４打席最後まで立たせてもらってたでしょ。これは岡田監督が期待を寄せている証拠。このまま執念を見せ続けてくれ！って感じですね。

　実は３日の侍ジャパンの中日戦もスタンドから見たんです。とにかくグラウンドでプレーする選手がカッコイイ！！甲子園でも声出し応援が解禁されたでしょ。ほんまタイガースファンの応援って、選手はテンション爆上がりですからね。『糸井ならやれる～や～』の声援は、ボクの野球人生でも最高の思い出なんです。ホンマにありがたい！あ～なんか、またやりたくなってきましたわ…（笑）。

　◆輝から評論のリクエスト！？　今回がデイリースポーツでの“評論家デビュー”となった糸井氏が、後輩の佐藤輝から珍エール！？を受けた。初評論となることを聞くと、「糸井さんには評論っていう概念をぶっ壊して、とにかくおもしろ、おかしくやってほしいっすね。ファンもそれを望んでいると思います！」。このコメントに糸井氏は「オッケー！テルちゃんは、このままの調子で問題なし！！」と返していた。