「教育リーグ、中日４－９阪神」（３日、ナゴヤ球場）

　この日の主役をかっさらった。１軍から「１番・左翼」で参戦した阪神・高山俊外野手（２９）が２ランを含む４安打３打点と猛アピール。初回にいきなり松葉から右前打を放つとそこから“高山祭り”が始まった。

　「沖縄でなかなか結果につながらなくて、すごい悔しい思いをしていたんですけど、こうやってチャンスを頂けたんで、本当に結果を出したいと思っていた。簡単には終わらずというのを心がけました」

　二回、１死三塁の場面。２球で追い込まれるもボールとファウルで粘り、松葉の８球目、チェンジアップを気持ちで右翼スタンドへ突き刺した。八回にも右前打、九回には２死一、三塁からとどめの中前適時打を放った。

　右投手も左投手も打ち崩し「それは良かった」と安堵（あんど）。「やってきたことは間違いじゃないと思うんで、ここからまだチャンスをつかめるように状態を上げていきたい」。確かな手応えを胸に、外野争いに待ったをかける。