阪神の新外国人、ブライアン・ケラー投手（２８）＝前レッドソックス傘下３Ａ＝とジェレミー・ビーズリー投手（２７）＝前パイレーツ３Ａ＝が２８日、西宮市内で２人そろって入団会見。Ｂ・ケラーは、来日２年目のＫ・ケラーとの“ＫＫリレー”に意欲を示した。

　「同じ名字は初めて会った。私はしっかりピッチングをして七回まで投げきって、ケラーにつないでＫＫというリレーができたら」

　グレーのスーツに花柄のネクタイ。「ＢＫと呼んでください」と愛称をリクエストした新助っ人は、「長旅だったので疲れましたけど、日本は美しい国なので、来られて本当に幸せ」と甘いマスクを緩めた。

　最速１５６キロの直球にスライダーなど多彩な変化球を操る先発候補。ただ、岡田監督はローテ入りを確約せず、春季キャンプで力量を見極める方針だ。「４～５球種を自由に操れて、どの球も、どのカウントでも投げられるのが強み」と右腕。“ＫＫリレー”実現へアピールしていく。

　“予習”はばっちりだ。会見では「日本語が少し分かります。でも、まだまだです」と流ちょうな日本語を披露。ジムの行き帰りの約３０分を使い、アプリで練習していたと明かし、「選手とも、ファンとも、いろんな人と日本語で話したい」と意気込んだ。「優勝という目標は達成したい」とＢＫ。“アレ”の１ピースとなるべく、新天地で腕を振る。

　◆ブライアン・ケラー（Ｂｒｉａｎ　Ｋｅｌｌｅｒ）１９９４年６月２１日生まれ、２８歳。米国出身。１９０センチ、９５キロ。右投げ右打ち。１６年にヤンキースと契約。メジャー経験なし。２２年はレッドソックス３Ａで３１試合６勝５敗、防御率３・２７。３Ａ通算６２試合で９勝９敗、３・６４。