阪神・前川右京 近本に弟子入り志願 課題の守備力向上で右翼手バトル勝ち抜く

 シーサーの前でポーズを決める前川(手前)と(後列左から)岡留、岩田(撮影・高部洋祐)
 バスに向かう前川(撮影・中田匡峻)
 選手宿舎入りし、歓迎の花束を受け取る近本
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 阪神・前川右京外野手(19)ら1軍キャンプメンバー32人が28日、先乗り自主トレに参加するために沖縄入りした。前川は熾烈(しれつ)な右翼定位置争いを制するべく、先輩の近本光司外野手(28)への弟子入りを志願した。名手の教えで課題の守備を克服し、レギュラーの座をたぐり寄せる。

 精悍(せいかん)な表情で“戦場”へ足を踏み入れた。前川の最優先課題は守備力の向上。熾烈(しれつ)な右翼争いを制するため、虎が誇る名手への弟子入りを熱望した。

 「守備面では近本さんとコミュニケーションを取りながら、教えてもらいたいなと思います」。昨季、2年連続2度目のゴールデングラブ賞を受賞した近本から守備の極意を学ぶ。同じ左投げということもあり、打球へのアプローチの仕方や送球のコツなども参考になるはず。「守備のこと全てにおいて、どれかって絞らずに聞いていきたい」と先輩を質問攻めにし、スキルアップにつなげる考えを示した。

 ミエセス、井上、ドラフト1位・森下(中大)らと争う正右翼手の座。「結果が全てになってくる」と覚悟はできている。2月11、12日に予定されている1、2軍合同の紅白戦が最初のアピールの場となるが、「打ったら目立つし、打たなかったら(評価が)下がるだけ」とキッパリ。勝負の厳しさを改めて胸に刻み込んだ。

 「自分の立場は、はい上がるって気持ちでやるしかないんで、挑戦していきたい」と背番号58。若きスラッガーが、今春キャンプの主役となってみせる。

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