岡田阪神 中間守備撤廃 指揮官「そんな難しいことはでけへん、試合では」

守備練習で二走前川(左)を封殺する中野(撮影・田中太一)
ノックの合間に、選手を集めて話をする岡田監督(中央)=撮影・高部洋祐
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 「阪神秋季キャンプ」(19日、安芸)

 阪神・岡田彰布監督(64)が、1死一、三塁の場面で内野の中間守備を撤廃することを明かした。

 定位置と前進守備の間で守る中間守備。弱い打球ではバックホーム、強い打球なら併殺と、打球によって最善の選択ができる半面、打球を処理する野手は一瞬で的確な判断力が求められる。指揮官は「中間守備でゲッツーは一番難しい」と説明。併殺崩れで1点を失うデメリットを強調し、前進守備か定位置の二択に絞る考えだ。

 午前中には今キャンプ初の総合ノックを実施し、メニューが始まる前には指揮官が選手を集めて自らの方針を告げた。1死一、三塁の場面、ナインは前進守備でのバックホームか定位置での併殺プレーに徹した。打球処理後の判断要素が少なくなり、二塁を守った中野は「割り切って守れるのでありがたい」と好感触を示した。

 前回阪神で指揮を執った際にも同様の采配を使用。今回は来年2月の春季キャンプでその考えを選手に伝える予定であったが、「(秋季キャンプの)練習を進めすぎている」と実戦向きのノックが増えたことから前倒しで選手に伝えた。

 「そんな難しいことはでけへん、試合では」と指揮官。選手に思い切ったプレーをさせつつ、勝敗の責任はベンチが取る。その思いがにじむ作戦だ。

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