阪神・右京 2年目の飛躍へあえて梅野、坂本から学ぶ 考える野球で来季1軍つかむ

 阪神の前川右京外野手(19)が14日、高知県内のキャンプ宿舎で契約更改交渉に臨み、現状維持の500万円でサインした。ドラフト4位で入団した今季は故障離脱もあり、1軍出場はなかった。キャンプでは梅野や坂本らの捕手に質問し、配球論を研究。“考える野球”を導入し、2年目の飛躍を誓った。(金額は推定)

 来季こそ1軍で活躍を-。決意に満ちた表情で2年目を見据えた。度重なる故障に苦しみ悔しい思いをしたルーキーイヤー。現状維持で初の契約更改を終えた前川は「離脱したんですけど、その後フェニックスなどでポテンシャルがあることは伝えられた。来季はそれを生かせるようにしっかり体作りを大切にやっていきたい」と淡々と振り返った。

 ドラフト4位で入団した今季は3月13日に巨人とのオープン戦(甲子園)でデビュー。1973年の掛布雅之以来となるマルチ安打をマークしたが、3月下旬と6月中旬に負傷離脱。それでもファーム選手権で一発を放ち、フェニックス・リーグでは16試合で2本塁打、11打点、打率・295を記録するなど大器の片りんを見せた。

 それだけに「2年目は大事になってくるので、自分のパフォーマンスを1軍で出せるように、一日一日大事にやっていきたい」。そのための“秘策”を今キャンプでは実践している。

 先輩に積極的に話しかける中で、あえて梅野や坂本など、1軍のバッターを近くで見ている捕手にターゲットを絞った。「バッターの心理とかキャッチャーの心理とかも聞かせてもらいました」と配球論を学び、打席での狙い球の絞り方などに生かす考えだ。普段とは違う角度からの考え方に触れ、「ただ野球をするだけではなくて、頭も使いながら野球をしていかなければならない」。“考える野球”が、飛躍を果たすキーワードになる。

 自身の強みは「振る力と対応力」。そこに考える力が加われば、若きスラッガーとしての期待はさらに高まる。岡田監督は「1軍レベルの左バッターと一緒にやらしてみても面白いかもしらんなぁ」と来春の1軍キャンプ帯同を示唆。競争を勝ち抜くため、さらなるレベルアップを図る。

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