【新コーチに聞く・安藤優也投手コーチ(下)】1軍定着できるのは?「自分の芯、考えを持っている選手」
岡田彰布監督(64)率いる、新生阪神の秋季キャンプが高知県安芸市で行われている。コーチングスタッフも一新された中、インタビュー企画「新コーチに聞く」の第3回は安藤優也投手コーチ(44)。
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-時代とともに選手への接し方も変わる。
「今の子たちって練習もすごいするので、やりすぎないように言ってあげるのも一つの方法かなと。昔と比べていろんなトレーニングとか情報があるんで、いろんなことを選手もやっている。オーバーワークにならないようにしてますね」
-今季、ファームで指導していた西純や才木が1軍で活躍。1軍に定着するために話していたことは。
「相当いろんなこと話したからね、コレっていうのは分からない。本当にいろいろコミュニケーションは取ってきたつもりだし」
-見てきた選手が1軍で結果を出した。
「もともとポテンシャルの高い子たちだったので、しっかり自分の力をつけてきた証拠だと思う。才木はケガ上がりというところでしたけど、特に純矢は最初はこっち(春季2軍)のキャンプで、ちょっと悩んでいたりしたので、やっぱり今年の後半の活躍はうれしくなりましたね」
-1軍に定着できる選手に共通する部分。
「自分の芯がある、考えを持っている選手。コレと決めたことは、ずっとやり続ける能力はあるよね。それを見ていて、まず否定しない。純矢が今年の春のキャンプに取り組んでいたショートアームもそうだけど、アイツなりの考えがあってやっていることだから。才木も独特な練習方法とかあるし、コレって決めたらずっとそれをやっているしね。そこで間違っているなと気づけたら、また違う方向に自分で突き進むことができるからね」
-うまく導くのもコーチの役割の一つ。
「そうだね。ちょっと違うなと思ったら話し合ったりはするけど、絶対に否定はしない。どういう考えでやっているのかというのを、まず聞いてあげる」
-チームが若返って、変化はあったか。
「昔と比べてアットホームというか、仲が良いかなと。それが良いことなのか悪いことなのかは分からないけど」
-ベテランが不在。
「だからこそ、みんな仲が良いってのがあるかもしれないね。締める人がいないから。僕たちの時はシモさん(下柳)とかがいて、ピリッとしてたしね。だからと言って考えが甘いとか、練習がちゃらんぽらんとかではなく、みんなしっかり考えてやってくれてる」
-ブルペン陣では岩崎が残って、そんな存在になってほしい。
「岩崎とか、西(勇)が一番年上なのかな?岩貞とか。その辺の、ちょっとベテランくらいの人が、うまくピリッとまとめてくれたらいいなと思う」