阪神・前川右京 スコアボード越え推定135m怪力弾 甲子園アーチ量産へ逆方向テーマに鍛錬

 フリー打撃のラスト、スコアボードを越える打球を放った前川(撮影・田中太一)
 スコアボードを越え、球場外野通路に落ちた前川の打球
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 「阪神秋季キャンプ」(6日、安芸)

 驚がくの一発で締めた。阪神・前川右京外野手(19)がフリー打撃、特打を合わせたラスト226スイング目。「ちょっとホームランを打ちたいなと思って打ったので」。青空へ高々と舞い上がった当たりが、きれいな放物線を描き、右翼方向へと飛んでいく。

 ぐんぐんと伸びた打球は、フェンスどころか、バックスクリーン右横のスコアボードを飛び越える、推定135メートルの特大弾に。期待の高卒1年目が、その怪力ぶりを最終スイングで見せつけた。

 長く、厳しい一日の打撃練習を締めくくる、狙って打った会心の一撃。「入ったなとは思いましたけど、越えるとは思わなかったです。最後にいい締めで終われました」と充実の表情でうなずいた。

 初参加だった今春キャンプでのスコアボード越えはなかっただけに、前川にとっては初体験となる一発。それでも今キャンプで取り組むのは逆方向、左翼へと強い当たりを打つことだ。「逆方向に放り込めるように。左中間、センターへしっかり打てるように。引っ張ったら自然と入ると思うので」と明かす。

 自慢のパワーは自覚しているが、それだけでは1軍で活躍はできないのも分かっている。本拠地・甲子園で、浜風を生かすアーチを量産するために。19歳はしっかりとテーマを持って、鍛錬を積んでいる。

 ◆主な安芸の場外弾

 ディアー メジャー通算226発の大砲は1994年に猛虎入り。キャンプ前には特大弾に備え、左翼から左中間フェンス後方に設置された高さ約7メートルの「フィルダーネット」より3メートル高くし、場外の道路の上に高さ20メートル、幅10メートルの通称「ディアーネット」が設置された。しかしながらキャンプ初日にネットを越える160メートル弾をお見舞いした。

 高橋勇丞 2004年度ドラフト7巡目入団のルーキーが、05年の2軍春季キャンプで「ディアーネット」を軽々と越える150メートル弾をさく裂。

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