阪神・山崎2軍打撃コーチ“アニキ”になる まだ35歳、若虎に寄り添い打力アップへ

 阪神は4日、山崎憲晴2軍打撃コーチ(35)の就任を発表した。背番号は「75」に決定。高知市内のホテルで就任会見に臨み、年齢も選手と近いことから、兄貴分の役割も担って若虎を育成していくことを決意した。現役引退後から3年間球団スコアラーを務めた経験も生かし、選手の打力アップに尽力する。

 若虎の“アニキ”となり、打力アップに貢献する。黒のスーツを身にまとい、会見場に姿を現した山崎新2軍打撃コーチ。表情をグッと引き締め、指導者となる意気込みを約12分間、熱弁した。

 「(選手と)年齢が近いというのは僕にとってメリット」と自らの“武器”を存分に駆使する。35歳で若虎にとっても親しみやすい存在。選手へのリスペクトを大切にしながら、「『いいコーチに出会えたな』と思ってもらえる1人になりたい」と決意を口にした。

 2019年の現役引退後は、球団スコアラーとして3年間チームをサポート。「(ホーム球場が)甲子園である以上は打って勝つことは難しい」と、数字を通して点を取ることを痛感した。そこで重視するのは場面に応じた打撃。「技術以外の考え方。チームとして機能するように役割をうまく伝えたい」と指導方針を明かした。

 DeNA、阪神での現役11年間は通算446試合の出場で、175安打、打率・218。自身が打撃で苦しんだ経験もあるだけに、打撃で伸び悩む選手の気持ちに寄り添うことができる。「僕の実績では物足りないと思っているファンの方もいると思いますけど、僕にしかできないやり方で選手をサポートしたい」。兄貴分として、コーチとして、若虎の成長を促していく。

 ◆山崎 憲晴(やまざき・のりはる)1986年12月13日生まれ、35歳。静岡県出身。現役時代は右投げ右打ちの内野手。埼玉栄から横浜商大を経て、2008年度ドラフト3位で横浜(現DeNA)入団。17年10月に戦力外通告を受け、12球団合同トライアウトを経て18年阪神移籍。19年現役引退。20年から阪神の球団スコアラー。

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