阪神・岡田監督“守りの野球”実践へ「遊撃・小幡」構想 中野の二塁コンバートも示唆
阪神・岡田彰布監督(64)が18日、今季は流動的だった二遊間を来季は80%以上固定する方針を示した。「遊撃・小幡」構想を明かし、みやざきフェニックス・リーグに参戦中の若虎に期待を寄せた。16日の就任会見では「一塁・大山」と「三塁・佐藤輝」の全試合出場を予告。二遊間も固めて、自らが目指す「守りの野球」を実践する。
固めるのは主砲二人の守備位置だけではない。「守りの野球」を掲げる岡田監督は「(シーズンの)80%以上の固定やで。そんな二遊間をぼんぼん代えられんよ」とセンターラインの選手起用にもこだわる考えだ。
今季の遊撃は135試合で先発した中野でほぼ固まっていたが、二塁は糸原、山本、木浪、小幡、高寺らがスタメン起用され、試合途中から佐藤輝が守ることもあった。新監督は「二遊間は連係というか、ゲッツーにしてもボールの位置も違うからな。コンビでね」と自身の現役時代の経験も踏まえ、固定の重要性を説く。相手投手の右左や相性などの攻撃面より、守備面の安定を重視するのが岡田野球だ。
「何人かの候補はいてるわ」と話す中、一つの軸となるのが「遊撃・小幡」構想だ。高卒4年目の今季は49試合に出場し、先発起用された16試合はすべて二塁だった。延岡学園時代は走攻守三拍子そろった大型遊撃手。22歳の高い潜在能力に大きな期待を寄せる。
みやざきフェニックス・リーグでは「1番・遊撃」で3試合連続フル出場中。「あれは俺が言うてん。平田(2軍監督)にずっとショート小幡使えって」と自らの指示であることを明かした。
小幡はこの日のヤクルト戦で遊撃守備を無難にこなしながら、2試合連続マルチ安打をマーク。新指揮官の発言に「アピールが大事なのでとことんアピールして、しっかり結果を出さないと。もちろん、スタメンから出たいという気持ちが一番強いので」とビッグチャンス到来に闘志をむき出しにした。
中野について、岡田監督は「あるかも分からん」と二塁コンバートの可能性を示唆。「どういうコンビを組ますかは最終的には(来年)2月になると思うよ」。今秋から来春キャンプまで、時間をかけて理想の二遊間を見極める。
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