阪神・佐藤輝 CS虎1号 矢野監督「流れ変わった」連続無得点16イニングで止めた

 「セCSファーストS第3戦、DeNA2-3阪神」(10日、横浜スタジアム)

 劣勢をはね返す、矢野阪神の戦いをここで終わらせない-。その一心で強振した佐藤輝の打球は、中堅方向へ舞った。浜口に浴びせた自身CS初アーチ。逆転勝利の突破口を切り開いた。

 「本当に負けたら終わりなので、みんな気持ちが入っていたと思う。それが結果につながって良かった。0点では勝てないので、一つのきっかけになったかなと思います」

 2点を追う四回2死から、左腕の失投を打ち砕いた。真ん中に入った初球の144キロ直球を逃さなかった。中堅・関根が捕球体勢に入ろうとしたが、高弾道の白球は風の後押しも受け、中堅右に吸い込まれた。

 チームのCS第1号で、連続無得点を16イニングで止めた価値ある一撃。「どんな相手も調子良くて、どんどん来ていたので積極的にいきました」。打席での積極果敢な姿勢が好結果に結びついた。

 矢野監督も「まさかいくとは思いませんでしたけど、風もフォローだったんでね」と追い風に感謝。「あれでちょっと流れが変わることになりましたね」と、沈黙気味だった打線の流れを変えた一発に賛辞を惜しまない。

 昨季は三振数が173だったが、今季は137と減少。打率は・238から・264と上げた。昨年は高めのボール球に手を出す割合が高く「自分のスイングの問題で、全部打てる球に見えてしまっていた」という。

 ただ、今季はグッと耐えて見送るシーンが多くなった。「高めにストライクを取られたら仕方ないくらいの意識でいきたい」と開幕前にテーマを設定。打席内での割り切りが、自身を支えている。

 12日から始まるファイナルS・ヤクルト戦。矢野監督と共に挑む下克上ロードは続く。「最後、一緒に笑って終われるように」。悲願の日本一へ、あと8勝だ。

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