矢野阪神正念場 セCSワースト14Kの完封負けで1勝1敗タイも絶対に勝つ

 5回、空振り三振に倒れ悔しそうにベンチに戻る大山(撮影・飯室逸平)
 7回、好機で近本(右)が三邪飛に倒れてベンチで肩を落とす矢野監督
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 「セCSファーストS・第2戦、DeNA1-0阪神」(9日、横浜スタジアム)

 勝つしか道はなくなった。「2022 JERA クライマックスシリーズ セ」のファーストS第2戦が行われ、阪神は2安打に抑えられて完封負け。対戦成績は1勝1敗となった。10日の第3戦は、勝てばファイナルS進出、負けか引き分けなら敗退が決まる運命の一戦となる。「矢野阪神」の幕引き阻止へ「俺たちの野球」で必ず勝利をつかむ。

 DeNA投手陣の気迫のこもった投球に、初戦を獲った阪神の勢いが押し戻された。加えて大粒の雨が降りしきる中でも、スタンドのほとんどを埋めつくした、すさまじいまでのベイスターズファンの“青の圧”。セ・リーグのCSワースト14三振を喫する完封負けで、対戦成績は1勝1敗のタイとなった。

 「立ち上がりは、そんなにいいって感じはなかったけど、ちょっと乗せてしまったかな。回を追うごとにコントロールも良くなっていった感じもあった」。矢野監督は七回途中2安打に抑えられた、DeNA先発・大貫の投球を苦々しい表情で振り返る。

 先頭の中野が足を生かす内野安打で出塁した七回だけが、唯一の得点機だった。すぐさま中野が二盗を決め、糸原の犠打で1死三塁。だが、ここで登板した2番手・伊勢の前に近本が初球を三邪飛、大山の大飛球も中堅・桑原のグラブに収まり、得点ができない。

 大貫に10三振を奪われ、八回には伊勢に3者連続三振を食らうなど、27アウトの半数以上が三振。指揮官は「三振もアウトも一緒」と強がったが、完封返しをされた打線の中で、前日に続き無安打の大山、この日は2三振の佐藤輝の“二枚看板”の当たりが止まっているのは気掛かりだ。

 それでも「向こうも勝負に行って、こっちも勝負に行っているところなんやから、それは打てることもあれば、今日みたいに打てないこともある。その分、明日は打ってくれると思う」と矢野監督は前を向く。

 セ・リーグCSファーストSでは先勝し、逆王手をかけられた8球団のうち、6球団がファイナルSに勝ち上がっている。まだまだデータ的には、阪神が有利だ。

 「俺は退任すると発表してから毎日毎日、『今日という日は返ってこない』と思ってやっている。ずっと大事な試合だし、明日も全員の野球をするだけ。別に何も変わらない」

 負けか引き分けなら矢野阪神が終焉(しゅうえん)を迎える運命の一戦。気負うことなく、『俺たちの野球』で挑んでいく。

 ◆突破率75%に… これまでセ・リーグCSファーストSで先勝し逆王手をかけられた球団がファイナルS進出した例は過去8例のうち6例で75%。突破できなかった2例のうち1例は17年の阪神。相手はDeNAで土砂降りだった第2戦の敗戦が響きファイナル進出を逃した。また、プレーオフ(04~06年)からのパ・リーグを含めると逆王手をかけられた先勝球団の突破した例は過去18度のうち13度で72%。

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