阪神・中野 CS1戦目1番打者1打席目にカケル 近本の教え意識「勢い付ける」

 充実した表情でダッシュする中野(撮影・飯室逸平)
 打撃練習をする中野
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 阪神・中野拓夢内野手(26)が5日、甲子園で行われた全体練習に参加し、DeNAとのCSファーストS(8日開幕・横浜)でチームに勢いを付ける働きを誓った。初戦の相手先発は今永が濃厚も、通算対戦打率・429と難敵左腕を打ち込んでいるリードオフマン。重要な短期決戦の初戦へ、準備を整えていく。

 “今永キラー”の切り込み隊長がレギュラーシーズン同様、突破口を切り開く。初戦先発が濃厚な左腕に対し、中野は今季9打数4安打、打率・444。「自分としてはそこまで打っているという感じはない」と話すが、昨季も5打数2安打、打率・400と好相性は本物だ。

 「自分の打撃をすることだけを心掛けている。その結果がいい方向に行っている」と分析。対今永のチーム打率は・211と苦戦しているだけに「苦手なイメージも嫌なイメージも全くないのでその分、すんなり打席に入れる」と口にする中野の存在は心強い。

 日頃から第1打席での出塁を重視する。1番打者としては「1打席目だけ集中していくぐらいの感覚で行っている」という近本の教えを強く意識。「(塁に)出るか出ないかでチームにもたらす勢いが違う。特に短期決戦で自分が勢いを付けるか、付けないかは全然違う。1打席目は大事にやっていきたい」と表情を引き締めた。

 チームは今季、DeNAに9勝16敗、横浜スタジアムでは2勝11敗と大きく負け越した。「今年はハマスタでなかなか勝てていない。それを払拭するためにも1戦目が大事。しっかりといい準備をしていきたい」と力説。5月14日にはその横浜で2本塁打を含む4安打4打点の大活躍で勝利に貢献した。

 この日の練習では西勇を相手にシート打撃が行われたが、中野は打席に立たなかった。「そこまで打席で球を見たいという感じはなかったので、自分から『大丈夫です』と言いました。全然、大丈夫です」と説明するように調整は順調だ。

 先勝すれば王手をかけ、敗れれば王手をかけられる。ファーストS初戦の重要性は改めて言うまでもない。「短期決戦は本当に勢いが大事。自分がチームに勢いをつけることを考えながらやっていければ、自然といい方向に行く」。今永も横浜スタジアムも苦にしない中野のバットが、3年ぶりのファーストS突破へ、流れを呼ぶ。

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