阪神・青柳 CS先勝へ弾みの投手3冠「目指していた」初の最優秀防御率に充実感

 セ・リーグのレギュラーシーズン全日程が終了した3日、阪神・青柳晃洋投手(28)が13勝(4敗)、勝率・765で2年連続の最多勝&勝率第1位、防御率2・05で初の最優秀防御率も加え、投手3冠を獲得した。先発が濃厚なCSファーストS初戦、8日・DeNA戦(横浜)に向けて弾みがついた。また、近本光司外野手(27)が30盗塁で2年ぶり3度目の盗塁王、湯浅京己投手(23)は45ホールドポイントで初の最優秀中継ぎに輝いた。

 堂々の投手3冠達成だ。青柳は「うれしいです」と快挙を喜ぶと同時に「自分一人で取ったものではない」と強調。「一番はチームが打ってくれたから勝っていますし、勝率は何個も負けそうな試合があったけど、野手の頑張りがいっぱいあった。みんなのおかげ」と感謝した。

 最多勝と勝率第1位は昨季に続いての獲得。2年連続最多勝は1965、66年の村山実以来、球団史上2人目だ。今季は最優秀防御率も加わった。「今年はそれ(防御率1位)を目指している部分があったので、すごくうれしい」と新たな勲章に充実感を漂わせた。

 新型コロナ感染で開幕には出遅れたが、シーズンを通して安定感を発揮。一番の要因は「キャッチャーの配球のバリエーションが増えた」と指摘する。「キャンプから高めを使ったり、左打者に対してカットボールを使ったり、僕自身が成長しようと思ってやってきたこと」が奏功。「僕の成長もそうですし、キャッチャーのリードのおかげ」と梅野や坂本にも頭を下げた。

 タイトルは確定したが、まだ2022年の戦いは終わっていない。8日から敵地で2位・DeNAとのCSファーストSに臨む。青柳は初戦の先発が濃厚。今季の対DeNAは3勝1敗だが、防御率3・18、被打率・250は球団別の対戦成績ではワースト。「コンディションを上げるのはもちろん、配球だったり攻め方だったり、頭の部分ではキャッチャーとしっかり話し合って」と慎重に対策を練り直す考えだ。

 退任が決まっている指揮官とは最後の戦いとなる。「僕自身、矢野監督に1軍に連れてきてもらったピッチャーだと思っている。CSに出るからには日本一まで、一番長くユニホームを着てもらえたら」と恩返しへの思いは強い。投手3冠の矢野阪神のエースがさまざまな思いを胸に、万全の準備と調整を進める。

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