阪神2軍 勝因は投手陣の成長 強打者への「内角攻め」徹底で勝負度胸身に付けた

 「ウエスタン、広島2-6阪神」(30日、由宇球場)

 阪神が30日、2年連続18度目のウエスタン・リーグ優勝を決めた。マジック2として臨んだデーゲームの広島戦に快勝。2位・ソフトバンクがナイターで行われた中日戦で敗れたため、若虎が頂点に立った。

  ◇  ◇

 今春キャンプでは2軍だった才木、西純がシーズンでは1軍で活躍するなど投手力の育成が際立った1年だった。ファームの試合の中で徹底された、強打者に対する「内角攻め」。2軍コーチ陣の教えが投手陣成長の大きな要因となった。

 9月29日のソフトバンク戦(鳴尾浜)。スタメンマスクをかぶった片山は、4番・リチャードの打席で執拗(しつよう)に内角にミットを構え続けた。ソフトバンク・小久保2軍監督も阪神バッテリーの内角攻めに感心するほど。片山は「バッターが予期せぬボールで投球の幅を広げることは、常にコーチに言われている」と話す。

 野村2軍バッテリーコーチは「良いバッターには(内角に)いかないと抑えられない」と内角攻めの指導を徹底。強打者を抑える術をバッテリーにたたき込んできた。

 「ミーティングで話して、(バッテリーで)意思統一する」と野村コーチ。死球のリスクもある中、ぶれずに打者の懐に構え続ける捕手陣。その要求に応えようと投手陣は腕を振り、1軍でも通用する勝負度胸を身につけていった。(デイリースポーツ・阪神担当・北村孝紀)

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス