矢野虎 CSへノーモア拙守&貧打!26度目零敗 リーグワースト82失策

 9回、佐藤輝は空振り三振に倒れ試合終了し矢野監督(右から2人目)は天を仰ぐ(撮影・山口登)
 スタンドにあいさつする矢野監督(撮影・飯室逸平)
 ヤクルトに完封負けし、矢野監督(右)は厳しい表情を見せファンに一礼する(撮影・山口登)
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 「阪神0-1ヤクルト」(18日、甲子園球場)

 阪神は球団ワーストを更新する今季26度目の完封負けを喫し、広島に同率3位で並ばれた。失策が失点に直結し、矢野燿大監督(53)も守乱に嘆き節。19日のヤクルト戦(甲子園)は台風14号接近で中止が決定し、次戦は20日のDeNA戦(甲子園)。残り6試合。CS進出を懸けた激しい争いは続く。

 打てず、守れず。今季の虎を象徴するような連敗だ。1点を追う九回、2死二、三塁のチャンスで、頼みの佐藤輝は空振り三振。この日、試合中止となっていた広島に3位で並ばれ、CS進出へ黄色信号がともった。

 ヤクルトを上回る6安打を放ちながら、ホームが遠い。矢野監督も「(九回は)粘ったって言ってもねえ。立ち上がりも小川は良くなかったんでね。立ち上がりでまず点を取りたかったけど、そのままズルズルいっちゃったんで。何とかしないとね」と嘆き節だ。

 初回、無死一、二塁から近本が左飛、大山が三ゴロ併殺に倒れると、そこからは今年すっかり見慣れたゼロ行進だ。その後も何度も得点圏に走者を進めたが、今季26度目の完封負け。球団ワーストをまた更新してしまった。

 拙攻だけでなく、拙守でも首を絞めた。三回は遊撃・中野が一塁へ悪送球。その回は無失点で切り抜けたが、六回は中野、藤浪の連続悪送球で先制点を献上。指揮官は「タクム(中野)がね、捕れないのは仕方ないけどね、スローイングのミスっていうのはやっぱり減らしていかないと。あまりにももったいない」。チーム82失策は今年もリーグワースト。就任4年目も、積年の課題を解消できなかった。

 ヤクルトの八回攻撃が終わると、村上の第4打席を見届けた虎党が内野席を中心に続々と席を立った。この夜は4万2614人の超満員。阪神はまだ2イニング攻撃を残していただけに、異様な光景だった。V逸から一夜明け、奮起を期待したファンも失望したのかもしれない。

 19日・ヤクルト戦が台風接近により中止となり、20日から甲子園でDeNA、広島と戦う。最後にもう一度、諦めない姿を見せたい。

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