ドラ1・森木 歴史作る!阪神初の高卒新人初登板初星へ1軍合流 救援陣に“お願い”も

 マウンドの感触を確かめた森木(右から2人目)は、藤浪(左から4人目)ら投手陣の前で抱負を語った(撮影・田中太一)
 さあ、1軍のマウンドへ!チームに合流した森木は、投手陣の前で笑顔
 キャッチボールする森木(撮影・山口登)
3枚

 阪神のドラフト1位・森木大智投手(19)=高知=が26日、初めて1軍に合流してバンテリンドームで調整を行った。28日の中日戦で、球団高卒新人では2013年の藤浪以来となる、プロ初登板初先発を果たす予定。期待のルーキーが、ついにベールを脱ぐ。

 先輩たちの後を追い、初々しい顔がベンチからひょっこりと現れた。森木が1軍に初合流。念願のデビュー戦へ向けて力を込めた。

 「もう1軍に入ったので、ここで結果を残すしかない。気を引き締めて練習できてよかったです」

 アップ前にはナインから拍手を送られ、温かく迎え入れられた。マウンドの確認を行った際には投手陣から再び拍手を受け、ぺこぺこと頭を下げる姿も。「言えってみんなに言われて、『精いっぱい頑張るんで、後はよろしくお願いします!』って言いました(笑)」と頼もしい救援陣に“お願い”をしたことを笑顔で明かした。

 キャッチボール後には、登板2日前のブルペン入り。後ろから見守った矢野監督からは「細かいことは考えずに、全力でゾーン内で押していけ」と声をかけられたという。

 今季はウエスタン11試合で4勝2敗、防御率3・28。奪三振率は10・03と高い数値を誇る。21日の同・中日戦(ほっと神戸)では5回無失点、8奪三振と好投。同日に1軍の巨人戦(東京ド)で3勝目を挙げた才木が、トミー・ジョン手術明けを考慮されて22日に登録を抹消され、チャンスが巡ってきた。

 高卒新人で初登板初勝利を飾れば、19年の日本ハム・吉田輝星以来、NPB史上20人目。球団では初の快挙となる。ただ、「そこは意識することなく、自分のピッチングをできれば」と、森木らしい投球を目いっぱい披露するつもりだ。

 両親からは「思い切ってやってきなさい」とエールをもらったといい、「両親の分まで頑張りたい」と“親孝行”を誓った右腕。「しっかり勝つピッチングをするのが自分の持ち味。真っすぐでどんどん押していけるピッチングができたら」。シーズン終盤。虎の未来を担う19歳が、その能力を解き放つ。

 ◆江夏も藤浪もかなわなかった高卒新人初登板初勝利 1965年のドラフト制以降、球団高卒新人投手がルーキーイヤーでプロ初登板を記録したのは12人。いずれも初勝利を記録しておらず、森木が達成すれば猛虎史上初となる。50年以降、大卒を含めれば過去10人おり、初登板初先発初勝利は18年4月の高橋遥人が最後。1リーグ時代では36年4月に当時19歳だった藤村富美男(呉港中)が甲子園で完封。NPB全体では救援を含めて高卒新人初登板初勝利は過去に19人。先発では17人おり、直近は19年の吉田輝星(日本ハム)。

関連ニュース

編集者のオススメ記事

阪神タイガース最新ニュース

もっとみる

    スコア速報

    主要ニュース

    ランキング(阪神タイガース)

    話題の写真ランキング

    写真

    リアルタイムランキング

    注目トピックス