阪神やーっと泥沼大脱出 中野が復帰即走攻守で躍動 19日には大山復帰 大反攻こっからや
「ヤクルト2-10阪神」(18日、神宮球場)
やーっと泥沼脱出!阪神が連敗を8で止めた。新型コロナウイルス陽性から1軍復帰した中野拓夢内野手(26)が即先発し、走攻守で躍動した。初回は先頭・塩見のライナーをダイビングキャッチ。三回は二盗を決めて先制点へつなげ、七回は復帰後初安打で追加点を演出した。1番打者の復帰でリズムを取り戻し、14安打10点の大勝で4位タイに浮上。19日・巨人戦(東京ド)からは大山も復帰即先発予定。一気に巻き返すで!!
矢野野球の申し子が崖っぷちの虎をよみがえらせた。9-2の大量リードで迎えた八回1死一塁。中野は右中間突破の適時二塁打でヤクルトにトドメを刺した。復帰初戦で鮮やかな連敗大脱出。二塁ベース上の“ウナギポーズ”が復帰の舞だ。
「最初は感覚と違うというのはあったんですけど、打席を重ねるごとに修正していい形でボールを見ることができました。4打席目からは良かったんじゃないかなと思います」
試合前、「1番ショート・中野」のコールに神宮のスタンドは大盛り上がり。虎党の期待にリードオフマンは走攻守で応える。初回、1番・塩見の中前へ抜けそうな打球に反応よくダイビングキャッチ。先発・西純をリズムに乗せると、その後も好守を連発。8月7日・広島戦(マツダ)以来の先発もブランクを感じさせなかった。
守備の次は走塁だ。三回2死一塁から二盗成功。直前の打席で左太もも付近に自打球が直撃。もん絶の表情を浮かべていたが、今季18個目の盗塁で持ち味を存分に発揮した。
バットは4打席目に目覚めた。4-2の七回2死一塁から右翼線へ復帰後初安打。打者一巡5得点のビッグイニングにつなげた。
勝負の後半戦。“奇跡のドラマ”を起こすはずが、チームは8連敗の大失速。くしくも自身が新型コロナウイルス陽性で離脱した9日・DeNA戦から連敗地獄が始まった。
当初は19日・巨人戦から復帰予定だったが、無症状だったため1日前倒しに。前夜、井上ヘッドから「今のチームの状態を変えてくれ!」と連敗ストップを託され、反骨心にスイッチを入れた。
「その言葉は自分の中で刺さりましたし、自分が復帰した日に連敗を止めることができて良かったです」
チームは4位タイに浮上。さらに試合後には矢野監督が大山を予定通り19日・巨人戦から昇格させ、即スタメン起用することを明言した。反攻態勢は整いつつある。浮き沈みの激しいシーズンはまだ終わっていない。帰ってきたトップバッターが今度は連勝の波に乗せる。
◆1カ月ぶり2桁得点 阪神の2桁得点は19安打を放った7月13日・巨人戦(甲子園)の13-0以来。この間、2桁安打は5試合あったが勝敗は3勝2敗。
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