阪神・島田の自信が芽生えた瞬間 21年10月9日のプロ入り初4安打
「広島5-7阪神」(7日、マツダスタジアム)
8月絶好調男が一気に主役に躍り出た。阪神・島田海吏外野手(26)が、同点の八回1死二塁から左中間への決勝の適時二塁打を放った。前夜の悪夢のサヨナラ負けを振り払う一打で、対広島今季初のカード勝ち越し。首位・ヤクルトとのゲーム差も8・5とし、諦めることなく戦っていく。
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明るい笑顔、取材対応が印象的な島田だが、実は元々「ネガティブ」だったという。「自分の良くないところと思っていて、ずっとどうにかしたいなと思っていた」と話す。
これまでは試合の中で落ち込むこともあったが、自信が芽生えた瞬間があるという。21年10月19日のヤクルト戦(甲子園)。この試合でプロ入り初の4安打を達成。この試合が分岐点となっている。
「あの辺から自分の中でですけど、“俺でもやれるじゃん”って自信がついた。そういうところからちょっとずつ自信がついていった。これまでは、失敗したらどうしようとかが多かったが、俺でもできるって自信に変わった瞬間はそこです」
今やチームの2番打者として欠かせない存在となり、8月はバットで勢いが止まらない。試合に出場する中で精神的にも強くなり、確かな自信を深めている島田。これからの野球選手としての成長にも目が離せない。(デイリースポーツ・阪神担当・関谷文哉)