阪神・大山4年連続70打点 生え抜きでは掛布、田淵以来 キャリアハイ85打点超え視野

 4回、先制適時打を放つ大山(撮影・田中太一)
 4回、大山は右前に先制適時打を放つ(撮影・山口登)
 4回、大山は右前に先制適時打を放つ(撮影・山口登)
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 「阪神2-4ヤクルト」(31日、甲子園球場)

 パワーだけじゃないうまさが光る。阪神・大山が最もこだわりを持つ数字で、歴代の強打者たちにまた一歩近づいた。先制適時打で自らをプロへ導いてくれた恩師・金本以来の4年連続70打点を記録した。

 四回無死一、三塁。原の内角に食い込んで来るシュートをおっつけた。狙いすましたかのように一、二塁間を破り、走者をかえす。「早く先制点がほしかったので、打つことができてよかった」。勝負強さと献身的な打撃に、スタンドから拍手が降り注いだ。

 これでプロ3年目の2019年から4年連続で70打点を挙げた。球団では金本(03年から7年連続、広島時代含めて14年連続)以来となった。生え抜きの日本人打者では掛布(81年から5年連続)、生え抜き日本人右打者では田淵(72年から5年連続)以来と、2人のミスター・タイガースまでさかのぼる価値ある記録となった。

 さらにヤクルト・村上に次ぐリーグ2位につけており、2020年に残したキャリアハイの85打点の更新も視野に入った。

 26日からの球宴にプロ6年目で初出場。第2戦は中飛となったが、ロッテの佐々木朗から痛烈な打球を放ってみせた。スターが集う夢舞台で刺激を受け、何よりも「改めて野球が好きだなって。そういうのを気づけた時間になった」と、好きなことを職業にしている喜びを再確認できた。

 流れをつかみ、首位のヤクルト3タテに向けて突き進んでいた。だが、誰もが言葉を失う村上の3発で連勝はストップ。勝利につながらず、試合後の大山に笑みはなかった。

 ゲーム差は再び10に。それでも、逆転優勝は諦めない。ミラクルを起こすため、目の前の1試合に全力を注ぐだけだ。フルスイングあり、右打ちありの背番号3。勝利に導く一振りでツバメの背に迫っていく。

 ◆4年連続70打点 大山が4年連続70打点。阪神では2003~07年に7年連続の金本知憲(広島時代を含めると14年連続)以来。阪神生え抜き選手では81~85年の掛布雅之以来。同生え抜き右打者なら72~76年の田淵幸一以来。

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