【岡田彰布氏の眼】勝敗を分けた初回の攻防 阪神の小川攻略への意図を感じた重盗

 「阪神6-0ヤクルト」(29日、甲子園球場)

 初回の攻防が勝敗を分けた。阪神はヤクルトの先発・小川に対して16イニング連続無得点で2連敗中。早い段階で攻略したいという意図が見えた。

 初回無死一、二塁は、4番・佐藤輝の場面で重盗を決めた。佐藤輝は捕手が三塁へ送球しやすい左打者だ。本当なら動く必要はない場面だと思うし、状況を考えればセーフになる確信がないとスタートは切らせられない。だが、捕手が投げられないぐらいの完璧なスタートを決めた。

 小川から点を取れていないだけに、早く攻略したいという気持ちがあったのだろう。初回はエンドランなどで何度も走者がスタートしており、小川のクセを盗んでいるのかもしれないが、大きい重盗だった。

 続く1死二、三塁では大山が2点目の中前打を放った。ジャンプした二塁・山田のグラブをかすめた安打だったが、山田の守備位置が良くなかった。ヤクルトは1死二、三塁で「1点OK」の守備を敷いていたのに、大山に対して守る位置が浅かった。

 阪神からすると、次打者・糸原の投ゴロで、1点で終わっていたはずが3点になった。この“もらった点”を守って勝った流れは、2戦目以降に生かしてもらいたい。

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