岡田彰布の打撃理論とは?関本賢太郎氏が明かす「教科書とは違う」狙いの定め方
プロ野球OBクラブチャンネルが24日、更新され、阪神一筋19年で堅実な守備を誇る内野手、そして“代打の神様”としても活躍した関本賢太郎氏がゲスト出演。99年から01年の2軍監督時代、そして03年から08年の1軍監督時代に指揮を執った岡田彰布氏の意外な打撃論について回顧した。
「世の中にあるバッティングのセオリーという教科書を岡田さんは外れるんですよ。打ち方ではなく考え方の部分で」と関本氏。例えば一打サヨナラの1死三塁で打席が回ってきた時には「高めのボールを狙って外野フライを打つというのが打撃の教科書に載っていること」とした上で、岡田氏の教えは「相手バッテリーがすることに乗っていけ」というもの。相手からすれば外野フライを打たれたくないだけに、低めを徹底的に攻めてゴロを打たせる。そこを逆手に取り「高め待ってもボール来るんか?低めのボールやろ。だからゴロでヒットを打ちなさい。アウトコース低めいっぱいを狙って」と指導されたという。
さらに右打者が逆方向への進塁打を求められる無死二塁、1死二塁の場面では「バッテリーは右方向に打たせたくないボールを投げるけど、逆にそれは引っ張りやすいボールやろ」とあえて左方向に引っ張ることを勧められたという。
「1軍で外野フライを打とうと思って高めを待っても絶対に来ない。それでは選手の価値は上がらない」と関本氏。「2軍の選手は打撃の技術はまだないけど、考え方という部分で先、先をやってくれたおかげで、将来的に岡田さんが1軍の監督をやってすんなり活躍できたのも、そういう教えがあったからだと思う」と述懐していた。
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