岡田彰布氏 走れないマルテの先発起用 上位を狙う阪神の悪影響になりかねない

 「阪神13-0巨人」(13日、甲子園球場)

 阪神、オリックスで監督を歴任した本紙評論家・岡田彰布氏が13日、阪神-巨人戦を解説した。阪神は19安打13点で大勝。1軍昇格したばかりのジェフリー・マルテ内野手は2安打を放ったが、まともに走れず。守備でも足が動かず拙守を繰り返した。五回の守備から途中交代したが、岡田氏は上位を狙うチームに与える悪影響を懸念した。

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 阪神はなぜまともに走れないマルテを1軍に昇格させたのだろうか。プレーを見る限りは疑問が残った。

 初回の右前打からほとんど走らずに結局、全3打席でまともに走っていなかった。守備では三回先頭・中山の右前打となった一、二塁間へのゴロに一歩も踏み出さず。続く2死一塁での八百板のゴロを後逸した失策も足が動いていなかった。

 首脳陣は2軍の報告を聞き、試合前の練習も見ているはずだ。1軍に合流するからには万全でプレーするのが当然なのだが、とても万全には見えなかった。大山のアクシデントがあったとはいえ、先発させる必要があったのだろうか。

 マルテは新外国人のロドリゲスが加入したことで、焦りがあって昇格を希望したのかもしれない。だが、それは別の話だ。阪神は上位進出のチャンスがあり、同じ方向を向いて戦っている。その中でああいうプレーは悪影響になってしまう。四回2死の遊ゴロの後は、スタンドのファンから「ちゃんと走れ!」とヤジが飛んでいた。それが全てを象徴しているだろう。

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