帰ってきた“八回の男”阪神・湯浅 桑原を!ソトを!森を!1回3K

 「阪神7-5DeNA」(17日、甲子園球場)

 ツッパることが男の~、たった一つの勲章…♪。リーゼントが代名詞だった敵将・三浦監督も大好きな名曲、嶋大輔「男の勲章」を背に、阪神・湯浅が約2週間ぶりに甲子園のマウンドに帰ってきた。聖地に振り注いだ歓声と拍手を全身に受け止める背番号65。19球に、男の魂を存分に込めた。

 「ブルペンから緊張していたが、マウンドではいつも通り攻めの投球を心掛けました」

 5日・日本ハム戦(甲子園)以来の登板は、2点リードの八回。先頭の桑原を139キロフォークで簡単に空振り三振に抑えたが神里には左前打。その後2死一塁から代打・藤田に四球とピンチが拡大した。

 それでも、数々の修羅場をくぐり抜けてきた湯浅は動じない。森を2球で簡単に追い込むと、最後は151キロ直球が糸を引くように外角低めに吸い込まれる。打者は手も足も出ず、見逃し三振。3万7803人の観衆が、一気に沸き返った。

 17ホールドが記録され、巨人・今村と並びこれでトップタイ。抹消された後のリフレッシュ期間を有効に使い、万全の態勢でこの日出場選手登録された。今季は「八回の男」に定着したばかり。今後も体調管理が重要となるが、食事面での意識付けがある。

 「試合直前は麺類。(消化に良い)うどんとか食べやすいものにしています。間食を取ることが難しいので練習前に、プロテインを飲んだりしています」

 登場曲に「男の勲章」を選曲した理由を問われると、「高校の応援で夏の大会限定の八回からの勝負どころでしか歌わない魔曲だったので」と笑顔。そんな魔曲を力に変え、腕を懸命に振った。

 守護神・岩崎を欠く状況だが「ザキ(岩崎)さんがいない中で、もっともっとチームの力になりたい」と湯浅の鼻息は荒い。22歳の若き右腕だが、心構えはもうすでに立派な虎のセットアッパーだ。

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