阪神・大山 驚弾15号&2打席連発 超低弾道!打球角度は19度「すごい打ち方した」

 6回、今永から2打席連続となる16号ソロを放つ大山(撮影・飯室逸平)
 3回、大山は左越えにソロを放つ(撮影・山口登)
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 「阪神7-5DeNA」(17日、甲子園球場)

 リーグ戦に戻っても勢いは止まらんで!阪神は1点を追った初回に4点を奪うと、大山悠輔内野手(27)が三回に弾丸ライナーで左翼席に運ぶ15号ソロ、さらに六回にも左翼席へ16号ソロを放った。前回登板で、無安打無得点試合を達成したDeNA・今永を攻略して4連勝。18日に阪神が勝利して広島が敗れると、今季初の3位浮上となる。

 ど迫力の2発に、甲子園が酔いしれた。交流戦でまとった勢いそのままに、大山がリーグ戦の再開初戦で大暴れだ。圧巻の2打席連続本塁打で4連勝を呼び込む活躍。甲子園では4試合連続でお立ち台へ上がり「もう話すことはありません」とジョークを飛ばしてファンを沸かせた。

 あれが入るのか-。両軍と観衆が仰天した一発は3点リードの三回に飛び出した。2死走者なしの場面。今永の内角高めボール気味の直球を強引に引っ張り込んだ。打球が低い弾道で伸びていき、そのまま左翼ポール際スタンドへ吸い込まれると、喜びと驚きの交じった歓声が起こった。

 電光掲示板には打球角度「19度」と表示された。これは甲子園でトラックマンのデータ表示が始まった最近2年の中では、昨年5月25日・ロッテ戦でマルテが放った一発と並んで最も低い数字。打った本人も「自分でもすごい打ち方をしたな」とびっくりしていた。

 一本では終わらない。1点差に迫られた直後の六回。今度は甘い直球を捉え、打った瞬間それと分かる完璧な16号ソロを左翼席へ運び、再びリードを広げた。「最終的に勝ったことであのホームランに価値があった。そういう意味ではチーム全員に価値を与えてもらった一本」とみんなで勝利の喜びを分かち合った。

 6月は8本塁打とハイペースでアーチを量産し、セ・リーグトップ19本のヤクルト・村上に3本差に迫った。だが、今の好調ぶりに浮かれることはない。「油断、スキを見せたらバッティングなんて一日、一晩で崩れてしまうので」と必死に自らを戒め、日々研究を重ねている。

 前回登板でノーヒットノーランを達成した左腕から2本塁打。矢野監督は「今永から2本というのはね、本当に素晴らしいバッティングでしたね」と絶賛した。スタートダッシュに失敗し、開幕から最下位に甘んじていたチームは今日にもAクラスに浮上する。和製大砲を中心に、怒濤(どとう)の巻き返しを見せていく。

 ◆打球角度メモ 米大リーグでは最も長打が出やすいとされる打球角度と打球速度の範囲を「バレルゾーン」と呼ぶ。例えば、打球速度が約158キロなら26~30度の打球角度が本塁打に適しているといわれている。大山の1本目の本塁打は「打球速度165キロ、打球角度19度」とスコアボードに表示された。「バレルゾーン」を大きく下回る低弾道アーチだった。

 ◆18日に3、4位入れ替え可能性 18日も阪神が勝利し広島が敗れれば、阪神は67試合31勝35敗1分け勝率・470となり、広島は66試合30勝34敗2分けで勝率・468。3位が阪神、4位が広島に入れ替わる。

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