阪神「和製ドラ1クリーンアップ」で巻き返す 大山 近本、佐藤輝と「助け合いながら」

 ノックを終え笑顔を見せる大山(撮影・田中太一)
 打撃練習をする近本
 打撃練習をする佐藤輝
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 阪神・大山悠輔内野手(27)が15日、「和製ドラ1クリーンアップ」の力でさらなる巻き返しに意気込んだ。開幕から得点力不足に悩まされていた中、主軸3人の復調に伴ってチームも上昇ムード。互いにカバーし合いながら、勢いを加速させていく。

 交流戦は12勝6敗と勝ち越しに成功。原動力となったのがドラフト1位のトリオだ。近本、佐藤輝とクリーンアップを組んだ大山は「交流戦を見てもそうですけど、その選手が打てば勝てますし、打てなければ負けるというのは分かっているので」と力を込めた。

 勝敗のカギを握る主軸のバットで、チームを高みに押し上げたい。ただ、それぞれ毎試合結果を出せるわけではない。そこで大事なのは互助の精神。「やっぱりカバーのし合いだと思うので。同じチームとしてやっているので、打席の中で助け合いながらやっていきたい」と意気込んだ。

 矢野監督は3人を連ねることで生まれる相乗効果を狙う。「これ(塁に)出したら次はこれがいるっていうような打線にはしていきたい」。後ろに怖い打者がいれば、四球を恐れて前の打者への配球も変わる。点ではなく線での攻撃が「チームとして必要なことなんで」と話した。

 交流戦では持ち味の積極打法で本塁打を量産した大山。だが「ファーストスイングで仕留めるのが一番いいですけど、そう簡単ではないので」と浮かれる様子は見せない。好調をキープするために、日々研究を重ねる。

 この日は甲子園の室内練習場で打撃練習などを行い、17日から再開されるリーグ戦に備えた。ティー打撃では、1スイングずつ丁寧に振り込んだ。「コンディションもそうですし、メンタルの面でもしっかり準備してやっていきたいなと思います」。表情はすでに戦闘モードだ。

 17日は5位・DeNAとの対戦。今季、自身は打率・167、0本塁打と抑え込まれており、これまでの借りを返したいところ。和製クリーンアップの一角として、大山が勝利につながる一打を放っていく。

 ◆ドラ1のクリーンアップ ドラフト制以降、ドラフト1位入団選手がクリーンアップに並ぶのは近本、佐藤輝、大山が球団初。また、生え抜き選手によるクリーンアップは、最近では18年10月10日・DeNA戦で3番・伊藤隼(11年度ド1位)、4番・大山(16年度ド1位)、5番・陽川(13年度ド3位)がある。

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