阪神・浜地 無死満塁3人斬りの満点火消し 「厳しい場面を抑えることが仕事」
「阪神0-3広島」(10日、甲子園球場)
敗戦の中でキラリと光を放った。阪神・浜地真澄投手(23)が無死満塁の大ピンチを3人斬りで無失点。緊迫した場面で役目を全うした。
「ピンチの場面でしたが、しっかり自分のボールを投げることを心がけました。きょうのような厳しい場面を抑えることが仕事だと思っているので、ゼロで帰ってくることができて良かったと思います」
0-2の八回。岩貞が1点を失い、なおも無死満塁でマウンドへ上がった。まずは、会沢を外角低めカットボールで中飛に。続く上本はフルカウントから高め146キロ直球で一邪飛に仕留めた。最後は床田を1球で遊ゴロに。傷口を最小限に抑えた。
これで3試合連続無失点。今季はここまで16試合に登板して、いまだ四死球を与えず防御率1・80と安定感を見せている。
日に日に頼もしさが増している投球を矢野監督も評価。「経験はどんどん積んできてるし、それが自信に変わってきてると思う。どの場面で行っても浜地らしさっていうのは出せる状態であるし、こっちもある程度ね、自信持って送り込める投手に育ちつつある」。この若虎の奮闘を次こそは勝利につなげたい。