阪神・糸井劇場 トリプルプレー食らってもトリプル安打 甲子園は球場別トップの打率・391

 6回、中前打を放つ糸井(撮影・高部洋祐)
 
 
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 「阪神3-1中日」(27日、甲子園球場)

 本拠地で超人が輝く。巧みなバットコントロールは健在だ。阪神・糸井嘉男外野手(40)が甲子園では17日・巨人戦に続いて2試合連続猛打賞。ボーンヘッドはありつつも、同点のホームを踏むなど躍動した。

 先制点の起点となった。二回1死から一塁強襲の二塁打を放つと、2死後に遊撃・京田が高山の打球を後逸する間に生還。四回無死は痛烈な右前打、六回1死は変化球を技ありの中前打。今季3度目の猛打賞と暴れた。

 熱い声援を送る虎党が集う甲子園に強い。本拠地では5試合連続安打で23打数9安打。打率・391、1本塁打、2打点。打率はセ・リーグの球場別でトップだ。

 ただ、流れを変えかねないミスもあった。四回無死一、二塁。高山の打球は痛烈な一直で、一走の山本は戻りきれず封殺。二走・糸井はアウトカウントを勘違いしていたのか、飛び出したままで帰塁が遅れた。チームでは1999年以来、通算11度目となる三重殺を許した。

 矢野監督は「あれは本当に恥ずかしいプレーやしね」と反省を促した。走塁ミスはあったものの、バットでは勝利に貢献した。気を引き締め直して、これからも聖地で勝負強さを発揮していく。

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