【藤田平氏の眼】阪神・佐藤輝は「直球待ちの変化球」意識して

 打撃練習する佐藤輝(撮影・飯室逸平)
リラックスムードで調整する佐藤輝(撮影・飯室逸平)
絶妙なバランスで静止する近本(撮影・吉澤敬太)
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 「阪神(降雨中止)中日」(26日、甲子園球場)

 デイリースポーツ評論家の藤田平氏が、巻き返しを図る阪神のカギを握る佐藤輝明内野手、近本光司外野手に今後の指針を説いた。

  ◇  ◇

 ここまでの阪神・佐藤輝は昨年の反省を踏まえ良い方向に進んでいる。得点力不足というチーム事情の中、彼が占めるウエートは大きい。

 まず昨季からの改善点は肩と腰が平行に回転できていること。昨季は右肩が上がってしまうケースが多かった。今は上半身と下半身の連動を意識したフォームで、腰と肩をレベルに回せている。

 その上で大事にしてほしいことは「直球待ちの変化球対応」。追い込まれてから直球で打ち取られる場面も目立つ。原因は“ヤマ”が外れたからだろう。

 最近は野球もデータ重視。特に今の若い選手はアマチュア時代からデータに重きを置く環境で、追い込まれても統計から球種を絞る。しかし基本は直球待ちの変化球。その意識で練習してほしい。

 また、1番に戻った近本はバックスイング時に“ゆとり”が見られない。両手が後方に行きすぎて右腕がピンと張った形だ。タイミングを取るための“遊び”がない状態を修正できたらいいだろう。

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